東京湾に多数生息
最近ホンビノス貝という生き物について、よく報道などで聞くこともあるでしょう。
実際千葉県では知名度がどんどん上昇し、食用としても流通し始めているのです。
そんなホンビノス貝は、昔から日本にいる在来種ではなく、貿易が頻繁に行われるようになった影響で、外国から連れてこられた外来種なのです。
外来種は在来種の生態系を乱してしまうので、本来なら日本国内には持ち込むべきではないのですが、杜撰な管理などによってどんどん持ち込まれているのが現状です。
また、在来種に比べて外来種は繁殖能力が非常に高い種類が多いため、ブラックバスやブルーギル、ミシシッピアカミミガメなどのように、大繁殖してしまう可能性も高くなっています。
千葉県ではアサリが有名ですが、アサリの生態系を乱すのではないかと心配されているため、邪魔者扱いされていたのです。
それが現在では食用になるということや、味がよいということが分かったため、千葉県以外の地域でも販売されているのを見かけることが増えてきたのです。
今ではホンビノス貝は千葉県ブランドになっているぐらい名前が知られているのですが、まだ生態系の被害が報告されていないため、今後も被害がなければもっと流通する可能性もあるでしょう。
外国ではどうなっているのか
ホンビノス貝は日本にだけ持ち込まれたわけではありません。
元々は北米大陸の大西洋側に生息している生き物なので、遠く離れている日本以外の国にも持ち込まれているのです。
中には水産資源として輸入を本格的に行っている国もあるのですが、水産資源が豊富な日本では、まだ本格的な輸入は行われていません。
日本は四方を海に囲まれている国なので、港もいろいろな地域にありますが、千葉県以外の地域では発見されていないのです。
同じ東京湾である横浜港でも発見されていないことから、どのような経路でホンビノス貝が千葉県にやってきたのかを断定することはできていません。
外国でも、今後はもっと輸入を本格化する可能性もあるでしょう。