ちえぶろ

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駐車場のライン引きは専門資格が必要?

大分で駐車場を経営するには何が必要かを調べていると、聞き慣れない資格にたどり着いたので、紹介します。
その資格名を見たのは「エースライン」という大分市の会社のホームページ。会社名からも分かりますが、駐車場の新設やライン引きを主な業務としている会社のようです。ホームページには、イカのような記述がありました。「単一級路面標示施工技能士の資格保有者が在籍。(中略)幅広い知識と技術に基づいた、正確な工事をいたしますのでご安心ください」

その名は「路面標示施工技能士」

路面標示施工技能士を聞いたことがある人はどれぐらいいるでしょうか。東京都内に本部を置く「一般社団法人 全国道路標識・標示業協会」のホームページによると、路面標示施工技能士は厚生労働省による国家資格で、単一等級となっています。
簡単に言えば、道路上の「止まれ」などの標示が一定の基準に沿わずバラバラだと、自動車や歩行者は安全な通行ができなくなりますよね。そうした事態を防ぐため、標示を書く際には、この資格の保有者が現場に立ち会うことが必要とされているのです。いずれ現場の管理者・責任者になる立場では必要な資格ですから、施工会社では取得を目指す社員が多いようです。

ゼロにはならない駐車場ニーズ

思えば、駐車場は「スキマ産業」とも言われ、既存ビルを取り壊した後、次の開発に移るまでのスキマ時間の活用方法などとして使われます。不動産というのは老朽化しますし、街は好景気であれ不景気であれ、絶えず変化を続けますから、新たな駐車場の開発ニーズというのはゼロにはならないでしょう。そうであればライン引きの需要も消えることはありません。
同様に、この世から路面を走る車がなくなり、空を飛んで移動できるような時代が来るまでは、道路の整備も続くでしょうから、この資格の必要性が無くなることはないでしょう。駐車場経営に必要な知識を学ぶつもりが、駐車場にラインを引くために必要な資格について学ぶ機会となってしまいましたが、これも有意義な「寄り道」だったかも知れません。