ちえぶろ

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凄まじ過ぎる!溶接技術

もはや芸術品

2020年にテレビで取り上げられた、溶接を応用したアート。本来の溶接は、部品と部品をつなげるための手段です。アートと言っても簡単なものでしか作れないと思いきや、予想を遥かに裏切る仕上がりでした。
鯉の滝登りの様子を溶接アートで再現。濃淡の細かい部分も、溶接だけで表現されています。美術館に展示されても良いほどの仕上がり。「お見事」としか言えません。最近は大人気漫画を溶接で再現したものもあります。凄すぎです。

芸術品の秘密は機械にあり

なぜここまで、凄まじいアートを溶接で生み出せるのか。ヒントとなるのは、使用されている道具そのものにあります。千葉にある溶接工場の場合、ありとあらゆる板に対応できる溶接機械を完備。中でも注目なのが、TIG溶接機です。
TIG溶接機とは、材料となる板と電極の間で電気を起こして溶接する機械のこと。アルゴンガスを使って溶接部を保護すれば、必要な部分の金属だけを溶かすことができます。早い話が、ピンポイントに狙いを定めた溶接が可能。だからこそ、凄すぎるアートも実現できたという訳です。

大ベテランの職人達

しかし幾ら機械がすごくても、アートレベルの作品を作るのは不可能。ましてや、大人気漫画を溶接で再現するなんて夢のまた夢の話です。機械を使って溶接する「職人」の存在が、欠かせません。溶接を担当するのは、溶接工です。
溶接工に従事している方は、年齢高めな方が多く見られます。もちろん若い年齢の方もいなくはないものの、全体的な数で言えばそこまで多いとは言えません。経歴は平均でも10年前後。技術は高レベルです。

未経験でも溶接工になれる

では未経験から溶接工になるのは、不可能なのでしょうか。やり方次第によっては、未経験の方でも問題ございません。ヒントは資格です。
アーク溶接作業者・ガス溶接技能者ならば、一度も溶接の仕事に就いたことがない人でも、試験を受けることができます。試験を受けるには講習が必要不可欠。何もない状態でテストに望むわけではございません。難易度もそこまで高いものではなく、きっちり勉強すれば問題ないでしょう。