ちえぶろ

時間を上手に使うコツや生活の知恵をお届けします!

コンクリートの寿命!高速道路の問題を考える

コンクリートの寿命は?

質の高い生コンで建築された建造物の寿命は、およそ50年と言われています。「長持ちする」と思われるかもしれませんが、とんでもない話です。大変な社会問題になっているほど。
日本初の高速道路は、1963年に開通となった名神高速道路です。後に次々と整備が進み、東名高速・中国自動車道が誕生しました。高速道路ができて、2022年で59年目。もうすぐ60年。寿命を10年も過ぎています。後に完成した中国自動車道も、完成は1970年。年齢でいえば52歳です。しかも突貫工事ですすめられたので、いつ寿命が尽きても不思議ではないほどです。

交通量が関係する寿命

また50年前とは比べ物にならないほどの交通量も、コンクリートの寿命を短くさせています。50年前における車の立ち位置は、お金持ちでしか手に入らない超高級品。高速道路ができた当時の車のお値段は、98万円ほどでした。「現代とほとんど変わらない」と思われるでしょう。でも当時の大卒初任給が1万5000円。現代の価格に換算すれば、1500万円です。海外の高級外車一台分です。
現代における98万円も、安いとはいえない価格ではあります。ただ頑張って仕事をしてお金を貯めたら、用意できない金額ではございません。50年前と比べると、車はカジュアルなものに。当然ながら、高速道路を走る車の量も自然と増えるものです。

対策はしているものの間に合ってない

高速道路側も、何もしてないわけではありません。何度かリニューアル工事もすすめています。でもどんなに急いで工事をしても、間に合ってない状況下。本格的に対策をしなければ、高速道路が使えなくなることも有り得る話です。
リニューアルでも建設でも、高速道路に欠かせないのはコンクリートになります。コンクリートが使われるのは、大型車両の通行が多い場所。生コンとなると乾くのに時間がかかりますが、耐久性はかなりのものです。

大都市だけの問題ではなく

なお高速道路のリニューアル工事は、大都市だけではありません。地方都市も例外ではないのです。実際に2022年春頃には、高松道・徳島道等で維持修繕工事が行われました。
高速道路の寿命は、対岸の火事ではないのです。香川でも生コンを運搬する会社が活躍しています。