ちえぶろ

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意外と身近な存在!研磨のお話

美しい宝石は研磨の賜物

宝石店に並べられている、麗しい宝石の数々。太古の昔から宝石は人々を魅了し、あまりの美しさから紛争を引き起こしたほどです。しかし宝石の多くは、最初から美しい姿はしていません。多くは鉱山から採掘されますが、採掘されたばかりの宝石は泥まみれ。輝きも何もあったものではないのです。
そこで取り入れられるのが研磨。原石を適切な大きさにカットし、徹底して磨かれていきます。磨かれた宝石の美しさは見事なもので、数億円近い値段がつけられることも珍しくはありません。

包丁が切れなくなった時は研磨に限る

研磨は何も宝石だけに限った話ではないのです。身近なところで言えば、調理器具でしょう。包丁を毎日使えば、切れ味が悪くなります。そこで研ぎ石を使い包丁を研磨すれば、切れ味は元通り。最近は包丁を通すだけで切れ味がよみがえる「シャープナー」も、注目されています。
ただシャープナーの場合は刃先を荒らして切れ味をつけるので、本当の意味での「研磨」とは言い難いのが現状。包丁を長く使うのなら、研ぎ石を使うのが確実と言えるでしょう。

美味しい鰹節も研磨がもたらしたもの

鰹節も、研磨によって生み出された最高級品です。正しくは鰹節を作る「鰹節削り器」が、研磨と深く関わっています。鰹節本体は大変固く、世界で最も固い食材に認定されているほど。固い食材からふわふわの食材へ作り変えるのは、至難の業と言えるでしょう。
そこで登場するのが、鰹節削り器です。万が一質の悪い鰹節削り器を使ってしまうと、ボロボロの鰹節が出来てしまいます。風味も無くなってしまうので、冷奴の上に乗せても美味しくありません。ふわふわで風味のある鰹節を生み出すには、質の高い削り器が必要不可欠です。

鰹節を作っているのは愛媛の会社!?

鰹節削り器の質を決定づけるのが、刃そのもの。刃を手掛けている会社は色々ありますが、研磨においては愛媛の老舗企業の右に出る者はないでしょう。
世界で最も固い食材を相手にしても、刃こぼれは無し。17°~35°までのしのぎ角度に対応しており、ラインナップも豊富です。しかも刃物の研磨を手掛けて90年という、実績がございます。本物の技術は、凄まじくなっています。