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岡山市の地名にもなったお寺?西大寺の紹介とお寺の設備について

岡山市は政令指定都市として中国地方有数の都市です。岡山市内には由緒あるお寺がいくつかあります。そのなかでも西大寺(さいだいじ)と呼ばれるお寺は岡山でも有数のお寺であり、西大寺と呼ばれる地名にもなっています。そんな西大寺について解説しましょう。

岡山市のお寺!西大寺とは?

西大寺は高野山真言宗別格本山の寺院として岡山市の東区にあるお寺です。中国三十三観音霊場の第一番札所になっていることからも、かなり大きなお寺であることがわかるでしょう。実際、始まりは751年とも呼ばれており、非常に古いお寺でもあることから、格式の高いお寺としても知られています。室町時代には備前国の要港近くにあったこともあり、多くの人々が参詣し、現在もたくさんの参拝客でにぎわっています。日本三大奇祭の一つに数えられる会陽(裸祭り)も有名です。また、その発展から門前町も大きくなり、近代には西大寺市として都市の名前にもなりました。現在は岡山市に編入されましたが、今も西大寺は岡山市の主要部として地名に使用されています。

お寺の設備はどのようなものがあるの?

お寺の設備は、基本的な構成として七堂伽藍(しちどうがらん)と呼ばれるところがあります。出入り口である山門を始め、メインの建物である本堂(または金堂)、そして五重塔などの塔、仏門を学ぶ講堂、僧侶が食事する食堂、宿泊する僧坊、そして鐘がある鐘楼、建物を結ぶ回廊です。

古いお寺の主な2タイプ

現代のお寺は先ほど紹介した講堂や食堂、塔などが省略されていたり、ときに本堂のみに近い構造のところもあります。ただ、京都や奈良などにある古いお寺は、四天王寺式や法隆寺式と呼ばれる二つのタイプの構成になっているところが多く見られます。まず、四天王寺式は、南大門と呼ばれる山門、次に来る中門、そして五重塔を回り込んで金堂があり、その裏に講堂が来るという方式です。建物が一列に並んでいます。一方、法隆寺式は西堂と東堂の2つが東西に設置されています。その上で四天王寺式のように南大門、中門がある形です。門を超えると、塔と金堂が並んで配置され、その裏に経文を保管する経蔵と鐘楼、そして真裏に講堂があります。