ちえぶろ

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「好きなようにしてください」を読んだ感想

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「転職すべきか、それとも我慢して今の会社に残るべきか」

 

キャリアの正解を探し求めていたときに、購入しました。

 

この本は「楠木教授のキャリア相談」という連載をまとめたものです。

 

読者から寄せられたキャリア相談のほぼ全てに、著者が「好きなようにしてください」と答えます。

 

「大企業かスタートアップか」「仕事の適性がわからない」

 

そういった多くの人が迷いそうなキャリアの悩みに対して、「好きなようにしてください」だなんて。


「キャリアの正解を知りたい」という私のニーズを満たしている本ではなさそうでした。


しかし「好きなようにしてください」の一言に、なんだか心を惹かれたので読んでみました。


就職活動をする大学生から、著者と同じ50代まで、キャリアに悩む人の心が軽くなるような本です。

 

自分の好き嫌いのツボ

「ベンチャーか大企業か」「A社に残るかB社に転職するか」

 

ふたつの選択肢で悩む相談者が多いです。


しかし選択肢を突き合わせているだけでは意味がないのだと、著者は言います。


一つの仕事にも、良し悪しがあります。


「最適な環境」を求めるのは無意味です。

 

キャリアで大切なのは「自分の好き嫌いのツボ」を深く知ることです。


数多くの成功や失敗を経てようやく、自分の好き嫌いのツボが明らかになっていきます。


その後で、直感を頼りに、優れた判断ができるようになるのです。

 

連載に寄せられるキャリア相談に対して、著者は「好きなようにしてください」と答えます。


結局は自分の好き嫌いで決めればいいのです。


しかしそれだけでは終わらせません。


「好きなようにしてください」のスタンスから、軽快に仕事論が展開されます。


それがキャリアに悩む人の心を軽くさせます。

 

仕事に対する構え

著者の仕事論は軽快だけど、本質をついています。


「頑張っても評価が低い」という相談に対して、

 

趣味と仕事は違います。仕事は他者の役に立つことが目的。自己評価は意味ありません。

 

とばっさり。

 

仕事の本質がわかってない、若者向けの本かと思う人もいるかもしれません。


しかし部下を持つ人や、子を持つ親からの悩みも寄せられています。


もちろんそういった悩みにも、ばっさりと本質をつきます。


「オジさんは、なぜ威張る?」なんて相談もあるので、ぜひオジさん世代にも読んでもらいたいです。

 

まとめ

あくまでもこの本は、著者の一個人としての仕事論でしかありません。

 

しかしそれが痛快で、心が軽くなりました。

 

キャリアって焦りや不安がつきまといますよね。


「若いうちに転職しておかなければ」や「専門性を身に着けなければ」など。


世間の声にまどわされて、難しく考えがちです。


私のようにキャリアに対して悶々と悩む人には、ぜひ読んでほしいです。

 

「そんな考え方もあるんだ~」くらいに捉えて、さくさく読むのがおすすめです。


キャリアのヒントが見えてくると思いますよ。