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廃棄物収集運搬はヒーローの仕事

廃棄物収集運搬には数多くの許可が必須

人にもよるかと思いますが、行政書士が扱う案件の中で最も多いとされるのが、廃棄物収集運搬の許可申請だそうです。新規・更新・変更など、業務に関わる申請は多種多様。
長野市で産業廃棄物収集運搬を行う場合は、長野市で許可を取らなければいけません。許可そのものに関しては、そこまでの難易度ではありません。今まで廃棄物収集運搬の経験がない人でも、許可を取ることは可能です。しかし、いちいち許可を取るのは何とも面倒な話。なぜ「許可」が必要になるのでしょうか。

厳しい法律

そもそも廃棄物の処理に関しては、法律で決まっています。要約すると「廃棄物の排出はなるべく抑えながら、適切な方法で処理をしましょう」と、いうものです。また「廃棄物を処理する時は、環境にも気を配るように」と、定められています。環境に気を配ることにより、人々の健康を守ろうという訳です。
具体的な方法としては、廃棄物に関する法律を強化。また産業廃棄物管理表を導入することにより、適切に処理されたかどうかを見極めていきます。

決まりが厳しくなった理由は?実際にあった不法投棄事件

ここまで厳しく法律で決められたのは、不法投棄の社会問題化にあります。有名なのは、豊島事件でしょう。豊島の海岸近くに、大量の廃棄物が不法投棄されました。無許可で勝手に産廃を持ち込み、そのまま焼いたのです。あまりにも酷すぎるやり方です。
実際に健康被害も発生。喘息患者も、多数いらっしゃったようです。かつては漁業が盛んな土地でしたが、漁業すらもできなくなりました。

廃棄物収集運搬はヒーローの仕事

法律が厳しくなり、不法投棄は以前と比べると少なくなっています。ただ完全になくなったとは、言い切れません。2021年に熱海で発生した土砂災害の原因は、不法投棄によるものと言われています。行政側も対応はしているものの、間に合っていない状況です。
廃棄物収集運搬は、単に廃棄物を処理場に運ぶだけが仕事ではありません。廃棄物を適切な方法で処理し、環境と健康を守るのが仕事。地球の平和を守るヒーローと言っても、言い過ぎではないでしょう。